尖閣諸島 2012 9 15
現在、尖閣諸島をめぐって、
日本と中国が緊張状態にありますが、
このような緊張状態になってしまった原因は、
実は、中国が作ってしまったのです。
そもそも、多くの日本人は、
尖閣諸島には、あまり関心がなかったというか、
そういう島の存在すら知らなかった人が多かったのです。
ところが、2010年9月7日に尖閣諸島付近において、
中国漁船が日本の巡視船に何度も体当りする事件があり、
この映像ニュースが、視聴率の最も高い時間にテレビ放送され、
すべての日本人が、尖閣諸島という島を知るようになったのです。
さらに、日本の習慣で、
年末には、1年を振り返って、重大ニュースを再放送しますが、
そこで、また中国漁船による体当り事件の映像が放送され、
それが「復習」となって、つまり記憶の定着になってしまったのです。
こうなると、日本の政治家は、引くに引けなくなります。
弱腰では、一般大衆である庶民から怒りを買うことになるからです。
本来であれば、尖閣諸島という領土があることを啓発するのは、
日本の政治家の仕事でしたが、
多くの政治家は、日本と中国の関係に配慮して、
こうした問題を国民に啓発してこなかったのです。
ところが、結果的に、中国漁船の船長が、
日本の政治家に代わって、
このような啓発事業を行ったことは、実に皮肉なことです。
中国漁船の船長は、
平和ボケしている日本人に「領土は大事である」と気づかせたという点で、
ある意味で、日本から見れば「表彰」に値するでしょう。
つまり、中国漁船の船長には、そういう功績がありますので、
日本政府は、勲章を贈る必要があるかもしれません。